ジュベルック しこりとは、ジュベルックの注射のあとに注入した部位で触れるようになる小さな塊のことです。注入されたPDLLAの粒子のまわりに体の組織反応が集まってできるもので、いつから触れ始めたかによって呼び名も、診察室で選ぶ方法も変わります。
鏡の前で頬に触れていて小さな塊が指先に当たると、どなたでもひやりとされます。診察室でいちばん多くいただくご質問も「これは一生消えないのでしょうか」です。結論から申し上げると、これは施術が失敗した証というより、コラーゲン刺激剤という剤形が構造的に抱えている反応に近いものです。そのまま放っておいてよいという意味ではありません。時期を見きわめて対応すれば、診察室で扱える問題だということです。
この記事は「触れる塊」という一つの軸だけを追います。なぜできるのか、いつ触れ始めたかで何が分かれるのか、そして医療者が時期ごとにどの道すじを選ぶのかです。腫れ・内出血など、しこり以外の反応が気になる方は、本文中でご案内する別記事をご覧いただくほうが早く答えにたどり着けます。
目次
ジュベルック しこりとは?早期のしこりと後期の肉芽腫の違い
しこり(結節)は、皮膚の下で触れる硬い塊をまとめて指す言葉です。ですから診察室では「塊が触れます」と伺った時点で、すぐに二つに分けて考えます。施術からいくらも経たないうちにできたものなのか、しばらく忘れて過ごしたあとに遅れて出てきたものなのか。この二つは性質が違うので、対処も違ってきます。

ジュベルックの成分 — PDLLAとヒアルロン酸の役割分担
ジュベルックは、高分子のPDLLA(ポリラクチド。体の中でゆっくり分解されていく乳酸系の成分)とヒアルロン酸(HA。水分を引き寄せて抱え込む成分)を合わせたハイブリッドの剤形です。一般的なフィラーと違うのは、成分どうしを固く結びつけて長持ちさせる架橋剤を使わない点です。役割も分かれています。HAは初めのうち水分を与えてうるおいを保ち、PDLLAは時間をかけて分解されながら、皮膚の中の線維芽細胞(コラーゲンをつくる細胞)を刺激します。
ここで一つ、はっきり分けておきたいことがあります。PLLA(スカルプトラとして知られるコラーゲン刺激剤)を扱った教科書では、注射用PLLAが40〜63μmの微粒子で構成されると記載されています。ジュベルックのPDLLAも同じ乳酸系なので、「体が粒子を認識してコラーゲンをつくる」という原理は共有します。ただしPLLAとPDLLAは別の物質です。教科書に書かれたPLLAの粒子サイズや持続期間を、そのままジュベルックの数字として読み替えることはできません。この記事で教科書を引くときに「PLLAを扱った教科書では」とわざわざ断るのは、そのためです。
PDLLAと非架橋のヒアルロン酸を組み合わせた剤形そのものについては、Seo(2024)のPDLLAと非架橋ヒアルロン酸に関する報告があります。教科書のPLLAの記述とは別のものとして読む必要がある、というのがここでの要点です。
製品そのものが気になって読みに来られた方は、しこりの話より先に成分と施術の全体像をご覧いただくほうが早いかもしれません。そちらはジュベルックとは何の施術かにまとめています。この記事では成分の説明はここまでにして、塊の話に戻ります。
触れ始めた時期が呼び名を分ける — 早期のしこりと後期の肉芽腫
早期のしこりは、施術から数週間のうちに触れ始める塊です。境界が比較的はっきりしていて、触ると「ここが固まっているな」と分かる感じで指先に当たります。入れた物質が一か所に集まっている状態に近く、背景にはたいてい浅い層への注入、薄さの不足、一度に多すぎる量という条件が重なっています。
後期の肉芽腫(体が異物と認識した粒子のまわりを細胞が取り囲んでできる反応)は、少し性質が違います。早期のしこりは施術後数週間以内に触れ始め、後期の肉芽腫は数か月〜数年後に現れると報告されています。触ってみるとより硬く、動きにくいのが特徴です。PLLAを扱った教科書では、PLLAのインプラントで最大5年続いた遅発性の炎症反応が報告されています。よくあることではありませんが、乳酸系の刺激剤の注射を受けられたのであれば、ずいぶん経ってからの変化も一緒に見ていく必要があるという意味です。
同じ「しこり」でも、ほかの注射でできる塊は性質が違います。たとえばリジュランのしこり(エンボ)は成分がPDRN(サケの精巣から取り出した再生成分)で、ジュベルックのPDLLAとは体の中での振る舞いも、落ち着くまでの見方も異なります。
| 区分 | 触れ始める時期 | 触感 | 成り立ち | 診察室での対応 |
|---|---|---|---|---|
| 早期のしこり | 施術後数週間以内 | 境界が比較的はっきりした小さな塊 | 物質が一か所に集まっている状態 | 時期を確かめたうえで、追加で薄めて広げる・散らすなどの物理的な対応 |
| 後期の肉芽腫 | 数か月〜数年後 | 硬く、動きにくい | 異物反応が主体となっている状態 | 病変内ステロイド注射、必要に応じて切除を検討 |
施術直後のボリューム感はしこりではありません
施術を受けたその日、鏡を見ると頬がわずかにふっくらした感じがします。これをしこりだと思い込まれる方が少なくありません。教科書はコラーゲン刺激剤について「しわを直接埋めるフィラーではない」と説明します。乾いた粉を溶かして懸濁液にして使うため、直後に見えるボリュームは水分によって一時的に膨らんでいるだけです。本当の変化は、そのあと数か月かけて粒子が分解され、新しいコラーゲンがつくられるにつれてゆっくり現れます。
そこで私は「直後から触れていたもの」と「数日たっても同じように触れるもの」を分けてお伺いします。施術直後のボリューム感は数日で吸収され、2〜3週間たっても同じ場所に同じ大きさで触れる場合はしこりとして考えます。
イ・ソンウク院長のKey Point:しこりか肉芽腫かは「いつから触れ始めたか」の一つで半分が決まります。
ジュベルック しこりの原因3つ — 注入の深さ・溶かし方・過矯正
原因を尋ねられると、私は製品の話より先に手技の話をします。背景として繰り返し挙がる条件は三つに絞られ、三つとも「どこに、どれだけ薄く、どれだけ分けて入れたか」という一文にまとまるからです。
- 注入の深さ — 必要な層より浅く入ると、指先に引っかかる形で現れやすくなります。
- 溶かし方と再水和 — 薄さが足りない、あるいは溶かして待つ時間が短いと、粒子が一か所に集まる余地が大きくなります。
- 過矯正 — 一度に総量を入れきると、同じ体積が狭い場所に積み上がります。
この三つは経験則だけの話ではありません。PLLAを扱った教科書は、好ましくない反応を悪くしうる要因として、量の入れすぎ、施術間隔の不足、薄さの不足、24時間に満たない再水和、そして浅い層への注入の五つを挙げています。ここで扱う三つは、そのうち手技側の条件とほぼ重なります。
原因1. 注入の深さ — 浅すぎると指先に触れます
コラーゲン刺激剤は入れる層が決まっています。PLLA(スカルプトラ)を扱った教科書では、段階的なボリューム補正のために皮下(皮膚の下の脂肪層)または骨膜上(骨をおおう膜のすぐ上)の層に注入すると記述されています。これだけ深い場所に入れる理由は二つです。その深さでなければ粒子が広がる空間が取れないこと、そして表面から遠ければ多少固まっても指先に当たりにくいことです。

反対に、必要な層より浅く入ると、同じ量でも話が変わります。広がる空間が狭いので一か所にとどまりやすく、皮膚の表面に近いので少し固まっただけで触れてしまいます。私の診察経験では、「触れます」とお越しになる方の多くは、物質の量よりも置かれた場所のほうが問題になっています。ですから診察室では「どの部位に、どんな目的で入れたのか」を先に確認します。
ただし、浅い層への注入が一概に誤りというわけではありません。肌質改善が目的なら、もともと浅い層にごく少量を広く分けて入れます。問題になるのは「ボリュームを作る量」を「肌質用の深さ」に入れる組み合わせです。目的と深さが食い違ったときに、塊として現れる余地が生まれます。
原因2. 溶かし方と待ち時間 — 薄さが足りないと一か所に集まります
コラーゲン刺激剤は、粉の形の製品を液体に溶かして使います。このとき、どれだけ多くの液体で薄くするか、そして溶かしたあとどれだけ十分に待ってから使うかが結果を分けます。PLLAを扱った教科書では、より高い希釈倍率とより長い再水和時間をとることで、注入後の肉芽腫の形成が減ったと報告されています。ジュベルックのPDLLAも同じ乳酸系なので、「十分に溶かして薄く、広く分けて入れる」という原則は共有します。
ここでも、教科書の具体的な数字をジュベルックの調製方法として書き写すことはしません。製品が違えば推奨される作り方も違うからです。患者様に覚えていただきたいのは一つだけです。急いで溶かしてすぐ使うより、案内された方法どおりに十分に溶かして使うほうが、しこりの観点では有利だということです。
原因3. 過矯正 — 一度に入れきろうとする誘惑
三つめが過矯正です。コラーゲン刺激剤は入れた瞬間に結果が見える剤形ではなく、時間とともにコラーゲンが増えてくる剤形です。ところが施術直後に膨らんだボリュームが数日で引くと、「足りなかったのだろうか」という気持ちになりやすいものです。その場で量を足すと、数か月後のコラーゲン反応まで重なって、当初の計画より多くの物質が狭い空間に残ることになります。
ですので当院では、回数を分けることを基本にしています。マイン美容外科ではジュベルックを1か月間隔で3回に分けて行い、一度に総量を入れません。分けて入れれば、前の回の反応を見てから次の回の量を調整でき、結果として過矯正の余地が減ります。
イ・ソンウク院長のKey Point:ジュベルックのしこりは製品のせいより「どれだけ薄く・どれだけ深く・どれだけ分けて」で分かれます。
部位で変わるしこりのリスク — 目元・頬・額はどう違う?
同じ製品を同じ量だけ、同じ術者が入れても、部位が変われば塊のできやすさは変わります。皮膚の厚さが違うからです。ここでは部位ごとの効果や適応ではなく、しこりの観点だけで厚さの違いが何を変えるのかを見ます。
目元・目の下 — 顔で最も薄く、同じ深さでも浅くなります
目元は顔で皮膚がいちばん薄い部位なので、同じ深さで注入しても相対的に浅い層に置かれやすくなります。しかも目の下は表情を作るたびに動き、照明によって表面の凹凸がそのまま見えてしまいます。ですからこの部位は、はじめからごく少量を、複数のポイントに分けて、広く散らして入れるのが原則です。
頬・ほうれい線 — 厚い代わりに総量が増えやすい
頬とほうれい線のまわりは、皮膚と皮下の組織が比較的厚いので、同じ深さでも余裕があります。代わりに別の落とし穴があります。面積が広いぶん「せっかくだからここも」と総量が増えやすいのです。しこりの観点では、頬は深さより、量と回数の配分に気を配るべき部位です。
額・こめかみ — 骨に近く凹凸として現れやすい
額とこめかみは、皮膚の下でクッションになる組織が薄く、骨が近い場所です。層が少し浅くなっただけでも表面に凹凸として映り、前髪を上げたときに光を受けてよけいに目立ちます。この部位も一度に入れきるより、回数を分けて進めるほうが安心です。

| 部位 | 皮膚・皮下の厚さ | しこりの観点での注意点 |
|---|---|---|
| 目元・目の下 | 顔で最も薄い | 同じ深さでも浅くなりやすい。少量を分けて入れるのが原則 |
| 頬・ほうれい線 | 比較的厚い | 面積が広く総量が増えやすい。回数の配分が重要 |
| 額・こめかみ | 薄く、骨に近い | 層が浅くなると表面の凹凸として現れやすい |
部位ごとの効果や適応については、ジュベルックの施術部位ガイドに別記事としてまとめています。この記事はあくまで、厚さの違いが塊のできやすさをどう変えるかだけを扱います。
イ・ソンウク院長のKey Point:部位ごとに厚さが違うので、同じ施術でもしこりのリスクは同じではありません。
しこりと間違えやすい反応をどう見分ける?
施術後に現れる変化のすべてが塊というわけではありません。腫れ、内出血、赤み、注射の跡のように、しこりとは無関係の反応もいっしょに起こり得ますが、こうした反応全般はこの記事の範囲ではありません。ジュベルックの副作用と安全性に別途まとめた記事がありますので、そちらをご覧ください。この記事では「塊が触れる」という一つだけを追い続けます。
施術直後の腫れ・むくみはしこりではありません
先に申し上げたとおり、施術直後のボリューム感は懸濁液の水分による一時的な膨らみなので、数日のうちに落ち着きます。注射針が通った場所が少しふっくら感じられるのも同じです。判断の物差しは時間です。数日で目に見えて減っていく変化と、2〜3週間たっても同じ場所にそのまま触れる塊は、別の話になります。
このサインがあれば時期に関係なくすぐ受診を
次のサインは、しこりかどうかを考える前に、先に確認していただきたい項目です。原因をご自身で判断しようとせず、施術を受けられた医療機関にすぐご連絡のうえ、診察をお受けください。
- 時間とともに痛みが強くなるとき
- 皮膚の色が変わり、白く、あるいは黒赤く見えるとき
- 熱感をともなって赤く腫れるとき
- 塊が数日のうちに目に見えて大きくなるとき
- 視野の変化など、目に関わる異常を一緒に感じるとき
この一覧は診断名をお伝えする表ではありません。「様子を見ていいのか」を一人で決めないでください、というご案内です。上の項目に一つでも当てはまるなら、時期に関係なく対面での診察が先になります。
イ・ソンウク院長のKey Point:数日で引く腫れと、数週間たっても触れる塊は別の話です。
ジュベルックのしこりの対処法 — 時期で分かれる道すじ
診察室で私が最初に伺うのも時期です。「いつから触れ始めましたか」。この一つを教えていただくだけで、進め方の判断は半分片づきます。なお、以下はすべて診察室で医療者が判断し実施する処置であり、ご自宅で真似できる方法ではありません。
PLLAを対象とした総説では、塊への対応を時期ごとの道すじとして整理する考え方が示されています(Flores Rodríguez(2026)のPLLA結節に関する総説)。ジュベルックはPDLLAなので同じ手順をそのまま当てはめることはできませんが、「時期で分ける」という骨組みは共通しています。
- 時期の確認 — いつから、どの場所に、どのくらいの大きさで触れ始めたかを確かめます。
- 数週間以内 — 物質が集まっている状態と見て、追加で薄めて広げる、細い針で散らすといった物理的な対応を検討します。
- 数か月以降 — 異物反応の可能性も一緒に置いて、病変内ステロイド注射、必要に応じて切除までを検討します。
- 経過観察 — どの場合でも一度で終わらせようとせず、間隔を置いて見直します。

数週間以内の早期のしこり — 診察室で散らす処置
施術からいくらも経たないうちに触れる塊は、物質がまだ一か所に集まっている状態と見ます。早期のしこりでは滅菌生理食塩水での追加希釈や、細い針で固まりを散らす方法を検討します。どちらも無菌の環境で医療者が行う処置ですし、部位と大きさによっては実施するかどうか自体が変わります。
数か月以降の後期のしこり・肉芽腫 — 病変内ステロイドと必要に応じて切除
時間がかなり経ってからできた硬い塊は、対処の仕方が変わります。物質を散らす問題ではなく、そのまわりにできた組織の反応を扱う問題だからです。数か月以降の後期のしこり・肉芽腫では、病変内ステロイド注射を優先的に検討し、必要に応じて切除を相談します。どちらも一度で片づく処置ではないので、間隔を置いて経過を一緒に見ていきます。
期間を数字でお約束するのは難しいところです。同じ処置をしても、患者様によって、また部位によって経過が違うからです。ただ「いつできたのか」を正確に教えていただくほど、不必要な試みを減らして道すじを早く立てられます。
診察前に整理しておくと早い3つ
一つめは時期です。施術の日付と、塊が初めて触れた日付を一緒に書いてきていただくと、早期と後期を分ける基準がすぐに立ちます。二つめは変化です。明るい場所で同じ角度から撮った写真が数枚あれば、大きくなっている途中なのか、そのままなのかを判断する助けになります。三つめは施術の記録です。どの製品を、どの部位に、何回入れられたのか。他院で受けられた場合はとくに、確認してきていただくほうが話が早く進みます。
なぜヒアルロニダーゼはジュベルックのしこりの答えにならないのか
フィラーについて調べたことのある方なら、ヒアルロニダーゼという名前をご覧になったことがあると思います。フィラーを「溶かす注射」として知られている薬です。ただ、ここには大事な前提が抜けています。ヒアルロニダーゼはヒアルロン酸だけを分解する酵素なので、ジュベルックのPDLLA成分でできた塊には作用しません。
ジュベルックはPDLLAとHAが一緒に入った剤形なので、混同が起きやすいところです。HAの部分には酵素が働き得ますが、時間がたって触れる塊の中心にあるのは、PDLLAの微粒子とそのまわりの組織反応です。すでにできた肉芽腫の組織そのものを溶かす薬でもありません。ですからHAフィラーでできたしこりと、コラーゲン刺激剤でできたしこりは、対処法が分かれます。
この区別をご存じないと、「溶かせばいいのに、なぜ溶かしてくれないのか」という誤解が生まれます。先にこの説明を差し上げると、ほとんどの方が納得されます。溶かす薬がないということは手立てがないという意味ではなく、時期に合わせて別の進め方を選ぶということです。
イ・ソンウク院長のKey Point:ジュベルックのしこりは溶かす注射で解決する問題ではなく、時期に合った道すじで対処していく問題です。
ジュベルック しこりの予防4要素 — 施術前の確認と施術後の管理
ここまでお読みいただいた方には、予防の向きはもう見えているはずです。原因の三つを裏返せばそのまま予防になり、そこに施術後の管理が一つ加わります。
- 十分に溶かして薄く — 案内された作り方どおりに十分に再水和してから使います。
- 過矯正を避ける — 一度に入れきらず、回数を分けて反応を見ながら調整します。
- 目的に合った深さ — ボリューム用の量を肌質用の深さに入れません。
- 施術後のマッサージは案内どおりに — 医療者が案内した方法と期間を、自分の判断で延ばしたり強くしたりしません。

施術前 — 目的・部位・回数の計画を先に合わせる
カウンセリングでまず整理するのは目的です。肌のきめを良くしたいのか、へこんだ場所を満たしたいのかによって、入る層と総量が変わるからです。そこにどの部位へ入れるか、何回に分けるかまで合わせておくと、施術当日にその場の判断で量を増やすことが減ります。マイン美容外科のジュベルックは1回あたり10〜20分、クリーム麻酔で行い、当日から日常生活が可能です。
カウンセリングでお尋ねいただいて構わない質問もあります。今日入れる量を何回に分ける計画なのか、どの層を目標に入れるのか、施術後のマッサージは何日間どんな方法で行うのか。書き出してきていただければ、こちらもご説明しやすくなります。
施術中の手技 — 十分に溶かす・過矯正を避ける・浅い層を避ける
施術中の三つは、先ほどの原因の裏面です。PLLAを扱った教科書が、希釈倍率と再水和時間を伸ばしたときに肉芽腫の形成が減ったと報告しているのも同じ文脈です。PLLA系の刺激剤は繰り返し施術で2年以上効果が続くと教科書に記されており、3〜12か月とされるヒアルロン酸とは性質が異なります。それだけ長く残る物質であれば、最初に入れるときの薄さと位置がいっそう重要になるという意味でもあります。
ここでもう一度申し上げます。これらはすべてPLLAを扱った教科書の記述であって、ジュベルックのPDLLAの数字ではありません。同じ乳酸系という共通点はありますが、別の物質である以上、持続期間も推奨される作り方も同じとは限りません。
施術後の管理 — 案内された方法と期間のとおりに
施術後のマッサージを案内されたなら、その方法と期間を守っていただくことが大切です。「もっと強くすればよく広がるだろう」と力を入れたり、期間を延ばしたりすると、かえって組織への刺激になります。反対に、案内された期間にまったく行わないのもおすすめできません。判断がつかないときはご自分で決めず、施術を受けられた医療機関にお問い合わせいただくほうが安心です。
イ・ソンウク院長のKey Point:ジュベルックのしこり予防は特別なケアではなく、薄さ・深さ・回数・マッサージの四つを守ることです。
ジュベルック しこりのよくある質問
ジュベルック しこりは施術後いつから触れ始めますか?
早期のしこりは、おおむね施術後数週間以内に触れ始めます。後期の肉芽腫は数か月〜数年後に現れる場合が報告されています。施術直後の数日間に感じるボリューム感は懸濁液の水分による一時的な膨らみなので、塊とは分けて見ます。
ジュベルックのしこりはどのくらいで落ち着きますか?
個人差が大きく、期間を言い切るのは難しいというのが正直なところです。早期のしこりと後期の肉芽腫は性質が違うので経過も異なり、部位と大きさによっても変わります。確認された時期によって診察室で選ぶ方法が変わりますので、待つ期間をお一人で決めず、経過観察をお受けになるほうが安心です。
しこりが触れたら自宅でどうすればいいですか?
強く押したりこすったりせず、針で直接触れることは絶対になさらないでください。感染や組織の損傷につながるおそれがあります。いつから触れ始めたか、大きさが変わっているかを記録なさったうえで、施術を受けられた医療機関で診察をお受けになることが先です。
なぜヒアルロニダーゼではジュベルックのしこりを溶かせないのですか?
ヒアルロニダーゼはヒアルロン酸だけを分解する酵素だからです。ジュベルックのHA成分には作用し得ますが、PDLLAの微粒子や、すでにできた肉芽腫の組織そのものを溶かすことはできません。そのためHAフィラーの塊とコラーゲン刺激剤の塊は、その後の進め方が変わります。
なぜ目元のジュベルックはしこりのリスクが高いといわれるのですか?
目元が顔で最も皮膚の薄い部位だからです。同じ深さで入れても相対的に浅い層に置かれやすく、表面に近いので少し固まっただけでも触れたり、透けて見えたりします。そのためこの部位は、少量を複数のポイントに分けて入れるのが原則です。
ジュベルックのしこりを予防するには施術前に何を確認すればいいですか?
目的が肌質改善なのかボリュームなのか、どの部位に入れるのか、何回に分けるのか。この三つを先に合わせておくのが出発点です。目的によって入る層と総量が変わるためです。マイン美容外科では、ジュベルックを1か月間隔で3回に分けて行うことを基本とし、回ごとに反応を見ながら調整します。
触れる塊がある方へ — カウンセリングのご案内
整理します。ジュベルックのしこりは、いつから触れ始めたかで早期のしこりと後期の肉芽腫に分かれ、背景は注入の深さ・溶かし方・過矯正の三つに絞られます。対処は時期によって異なり、すべて診察室で医療者が判断します。ヒアルロニダーゼで溶かす問題ではない、という点もぜひ覚えておいてください。
いま触れるものがある方は、ご自身で取り除こうとせず、まず診察を受けてください。皮膚の厚さも、施術の目的も、入れた部位も患者様によって違いますので、判断はそのつど変わります。マイン美容外科のジュベルック施術案内をご覧いただいたうえで、対面のカウンセリングで確かめてから決められることをおすすめします。日本語スタッフが対応いたしますので、お気軽にご相談ください。
作成・監修:イ・ソンウク院長(形成外科専門医)
マイン美容外科・皮膚科 | ソウル特別市江南区論峴路813 | お問い合わせ 02-516-1175
最終更新日:2026年9月7日
※ 本コンテンツは情報提供のみを目的としており、医療上の診断や治療に代わるものではありません。施術結果には個人差があり、副作用が生じる可能性があります。詳しくは専門医にご相談ください。



