PDT 施術後 注意点6つ|赤み・皮むけ・紫外線対策まで専門医が解説

PDT 施術後 注意点|光線力学療法のアフターケア6項目をまとめた案内カード

PDT(光線力学療法)とは、光に反応する薬剤(光感受性物質)を肌に塗り、一定時間なじませてから光を当てて反応させる施術です。PDT 施術後 注意点として最も大切なのは、48時間の紫外線対策と、皮むけを無理に剥がさないことの2点です。

「洗顔はいつからしていいですか」「顔が少し赤いのですが、このままで大丈夫でしょうか」——施術を終えた患者様から、その日のうちにいちばん多くいただくご質問です。こんにちは。マイン美容外科・皮膚科 院長の李聖郁(イ・ソンウク)です。PDTは光と薬剤の反応を利用する施術ですので、当日から数日間の過ごし方が、そのまま仕上がりの差になって表れます。

この記事では、PDT 施術後 注意点を6つに整理し、それぞれ「なぜそうしたほうがよいのか」という理由まで一緒にご説明します。当日の洗顔とメイク、施術直後1〜2時間の反応、48時間の紫外線対策、保湿、膿を伴うニキビが出たときの対処、そして1週間はほかのレーザー施術を控える理由の順に見ていきましょう。

PDT(光線力学療法)とは?なぜ施術後のケアが結果を左右するのか

PDTは、日本語では光線力学療法、英語の呼び方をそのまま使ってフォトダイナミックセラピーとも呼ばれます。もともとは光線角化症や表在性の皮膚がんに対して確立した治療で、その考え方がニキビや皮脂腺のケアへと広がってきました。薬剤と光という2つの要素がそろって初めて働くという点が、ほかのレーザー施術といちばん違うところです。

光に反応する薬剤(ALA・MAL)と光の組み合わせ

使われるのはALA(5-アミノレブリン酸)や、その仲間であるMAL(ALAのメチルエステル)という薬剤です。肌にのせてしばらく置くと、成分が皮脂腺に取り込まれ、プロトポルフィリンIX(PpIX=光に強く反応する物質)へと変わります。そこへ光を当てると活性酸素(酸化させる力の強い分子)が生まれ、アクネ菌(C. acnes)や過剰にはたらいている皮脂腺に作用する、という流れです。

皮膚科の教科書が挙げているのは、光に反応する薬剤(ALA)を1〜2時間ほど肌になじませてから赤い光を当てる方法です。お待ちいただく時間が長く感じられるかもしれませんが、この「なじませる時間」があるからこそ、光を当てたときに狙ったところで反応が起こります。

PDTという考え方そのものは1900年代の初めからありましたが、皮膚科で実用的な治療として広がったのは、Kennedyがこの方法を持ち込んでからです。歴史のある方法ですが、そのぶん「肌を光に反応しやすい状態にしてから光を当てる」という性質もはっきりしていて、施術後の注意点はすべてこの性質から導かれます。

PDT 施術後 注意点を解説する記事イメージ|LEDの光を顔に照射している施術の様子

肌に残る「光に反応しやすい状態」が48時間つづく

ここがいちばん大切なところです。光を当てて反応が起きたあとも、薬剤の影響は肌にしばらく残ります。つまり施術が終わったその瞬間から、肌はふだんより光に反応しやすい状態に置かれているわけです。目安としてこの状態は48時間ほど続くと考え、そのあいだの紫外線対策を特に念入りに行っていただきます。

施術後のケアが結果を左右するというのは、気持ちの問題ではありません。反応しやすくなっている肌に強い光や物理的な刺激が重なると、赤みが長引いたり色素沈着につながったりします。逆にいえば、最初の2日間さえていねいに過ごせば、そのあとはぐっと楽になります。

PDT 施術後 注意点が特に重要になる方・シーン

注意点そのものはどなたにも共通しますが、生活のしかたによって守りやすさは変わります。ご自身が次のどれに当てはまるかを、施術日を決める段階で一度考えておくと安心です。施術の内容や組み立て方についてはマインのニキビ治療のページでもご確認いただけます。

  • ニキビや皮脂のお悩みでPDTを受けた方 — 施術後しばらくは皮脂の出方が変わりやすい時期です
  • 屋外での仕事やレジャーが多い方 — 48時間の紫外線対策の難易度が上がります
  • ほかの美容施術を予定している方 — 1週間の間隔を見込んだスケジュールが必要です
  • もともと乾燥しやすい方 — 保湿の回数を多めに見積もっておきましょう

ニキビ・皮脂トラブルで受けた方

PDTは皮脂腺にはたらきかける施術ですので、直後の数日は皮脂の出方が一時的に変わることがあります。「あれ、かえって出てきた」と感じても、そこで洗浄力の強い洗顔料に切り替えたり、あぶらとり紙で何度もこすったりするのは避けましょう。刺激を足すほど落ち着くのが遅くなります。

屋外の仕事・レジャーが多い方

お仕事で外に出る時間が長い方や、施術の直後に旅行・海・スポーツのご予定がある方は、48時間の紫外線対策がいちばんの山場になります。予定をずらせない場合は、施術日そのものを相談の段階で調整するほうが現実的です。日程が決まっている方は、カウンセリングのときに遠慮なくお伝えください。

ほかの美容施術を予定している方

ほかのレーザーやピーリングをすでに予約されている方は、1週間という間隔を前提にスケジュールを組み直しましょう。同じ時期に複数の施術を詰め込むと、それぞれの効果を見きわめにくくなるという面もあります。順番と間隔は、肌の状態を見ながらご案内いたします。

施術当日の過ごし方 — 洗顔・メイクはいつからできる?

結論からお伝えすると、施術後から軽い洗顔とメイクは可能です。「今日はいっさい顔に触れない」ほどの我慢は要りませんので、その点はご安心ください。ただし、こすらないこと、熱いお湯を使わないことの2つだけは守っていただきたいところです。

当日の洗顔とメイク

洗顔はぬるま湯で、泡をのせて手のひらが肌に触れないくらいのやさしさで十分です。タオルは押し当てて水気を取りましょう。メイクも当日から可能ですが、落とすときにクレンジングを何度も重ねてしまうと、せっかくのやさしい洗顔が台無しになります。落としやすいベースメイクを選んでおくと、当日の負担が軽くなります。

避けたいスキンケア(スクラブ・ピーリング)

スクラブ、酵素洗顔、ピーリング製品、拭き取り化粧水のように摩擦がかかるものは、皮むけが落ち着くまでお休みしましょう。角質を落とすケアは、いままさに肌が自分の力で行っている作業です。外から重ねても早くはならず、刺激だけが残ってしまいます。

時間経過別ケア早見表(当日〜1週間)

PDT施術後の注意点を、時期ごとの一覧に整理しました。ご自身がいまどの段階にいるのかを確かめる目印としてお使いください。

時期起こりうることしてよいこと避けること
当日ほてり・赤み軽い洗顔、メイク、保湿ゴシゴシ洗い、熱いお湯
施術後1〜2時間ほてり・赤み・皮むけ・軽い痛み落ち着いて過ごす、こまめな保湿皮むけを手で剥がすこと
24〜48時間光に反応しやすい状態が残る日焼け止めを2〜3時間ごとに塗り直す長時間の外出、日焼け
3〜7日乾燥、一時的な膿を伴うニキビ保湿を続ける、気になれば当院へご相談ご自身で潰すこと、スクラブ
1週間以降落ち着いてくる時期次の施術のご相談1週間以内にほかのレーザー施術を重ねること

施術直後1〜2時間の反応 — ほてり・赤み・皮むけ・軽い痛み

施術直後の1〜2時間はほてり・赤み・皮むけ・軽い痛みが出ることがありますが、多くは時間の経過とともに自然に落ち着きます。日焼けをしたあとの肌を思い浮かべていただくと、感覚としては近いかもしれません。

どのくらいで落ち着くのか

ほてりや赤みは、当日のうちに和らいでいくことがほとんどです。皮むけは少し遅れて、2〜3日たったころから目立ちはじめ、1週間ほどかけて自然に入れ替わっていきます。落ち着くまでの日数には個人差がございますので、周囲の方の経過と比べて焦る必要はありません。

PDT施術後1〜2時間に起こりうるほてり・赤み・皮むけと痛みの注意点をまとめたカード

皮むけを無理に剥がしてはいけない理由

光毒性反応(光に反応して起こる炎症)は免疫が関与しない反応で、日焼けに似た赤みが出たあと2〜3日ほどで皮がむけてくることがあるとされています。アレルギーのように体が薬剤を覚えて起こす反応ではなく、「光に反応する物質が残っているところに光が当たった」という物理的・化学的な結果だとお考えください。

つまり皮むけは、役目を終えた角質が新しい肌へ入れ替わっていく過程そのものです。手で引っぱって剥がすと、まだ準備の整っていない下の層が表に出てしまい、刺激や色素沈着の原因になります。気になっても、保湿をしながら自然に落ちるのを待ちましょう。

スクラブ・角質ケアを控える期間

  • 手で剥がす・皮をつまむ — 皮むけが落ち着くまで行わない
  • スクラブ・酵素洗顔・ピーリング — 1週間を目安にお休みする
  • 顔をこするような摩擦 — タオルもコットンも押さえるだけに
  • 熱いお湯・長風呂・サウナ — 赤みが強いあいだは控えめに

痛みは、多くの場合ヒリつく程度でおさまります。ただ、ズキズキとした痛みが強くなっていく、腫れが増していくといった変化があれば、そのままお待ちにならず当院までご連絡ください。

施術後48時間の紫外線対策 — 色素沈着を防ぐ最大のポイント

施術後48時間は光に反応しやすい状態が残るため、紫外線対策を特に念入りに行う必要があります。ここだけは「念のため」のお願いではなく、仕組みから導かれるケアだとお考えください。

なぜ「48時間」なのか(光に反応しやすい状態が残る)

医学書は、薬剤の影響が残る48時間ほどのあいだに紫外線が加わると、免疫とは関係のない反応として赤みが出やすくなると説明しています。施術のときに当てる光と、屋外の紫外線とを、肌はきれいに区別してくれません。だからこそ、この2日間だけは「光を浴びない工夫」を最優先にしていただきたいのです。

日焼け止めは2〜3時間ごとに塗り直す

外出時の日焼け止めは2〜3時間ごとに塗り直すことが、色素沈着を防ぐうえで重要です。朝に一度塗っただけでは、汗や皮脂、マスクの摩擦で昼過ぎには膜が薄くなってしまいます。持ち歩きやすいスティックやパウダータイプを一つ用意しておくと、塗り直しが続けやすくなります。

そもそも施術後1〜2日は外出をなるべく控えることが、色素沈着のリスクを下げるいちばん現実的な方法です。塗り直しをがんばるよりも、光を浴びる時間そのものを減らすほうが、肌への負担は少なくてすみます。

PDT施術後48時間の紫外線対策と保湿・レーザー施術の間隔をまとめたケア案内カード

ピーリングなど角質や光を扱う処置のあとに紫外線対策が足りないと合併症のリスクが上がる点は美容皮膚科の教科書でも強調されており、最初の48時間の管理がとりわけ大切になります。日常的な紫外線対策の基本については、環境省の紫外線環境保健マニュアルも参考になります。

曇りの日・室内でも対策が必要な理由

紫外線は雲や窓ガラスをある程度通り抜けます。「今日は曇っているから大丈夫」と塗り直しを飛ばしてしまうと、その日だけ対策がすっぽり抜けてしまいます。室内でも、窓際のデスクや車の運転席は屋外に近い環境だとお考えください。

  • 施術後1〜2日は外出を控えめに
  • 外出時の日焼け止めは2〜3時間ごとに塗り直す
  • 帽子・日傘など、塗る以外の方法も組み合わせる
  • 曇りの日も、室内の窓際でも対策は続ける

紫外線対策が足りないと、炎症のあとに色が残る色素沈着(炎症後色素沈着)や、肌全体が黒くなる日焼け(サンタン)が起こることがあります。すでにできてしまったニキビ跡の色素沈着のケアについては別の記事で詳しくご説明していますので、あわせてご覧ください。

乾燥しやすい肌を守る保湿ケア

施術後は乾燥しやすくなりますので、保湿剤をこまめに塗りましょう。皮むけが起きている肌は角層(肌のいちばん外側の層)が入れ替わっている最中で、水分を抱えておく力が一時的に弱まっています。乾いたまま放っておくと、つっぱり感やかゆみが出て、つい触ってしまう原因にもなります。

保湿剤の選び方(低刺激・シンプル処方)

香料やアルコール、スクラブの入ったものは避け、処方がシンプルなものを選びましょう。新しい化粧品を試すのは、皮むけが落ち着いてからで十分です。いつも使っていて問題のなかったものを、いつもより回数を増やして使う——これがこの時期のいちばん安全な進め方です。

塗るタイミングと回数

洗顔のあと、肌がまだ少し湿っているうちに塗るとなじみやすくなります。朝晩の2回に加えて、日中につっぱる感じがあればそのつど足していただくと安心です。塗るときも、伸ばすというより手のひらでそっと押さえるように置くほうが、いまの肌には向いています。

施術後の過ごし方は、施術の種類が違っても共通する部分が多くあります。リジュランの施術後の過ごし方もあわせてご覧いただくと、ケアの考え方が整理しやすくなります。

一時的に膿を伴うニキビが出たときの対処

施術後、一時的に膿を伴うニキビ(膿疱)が出ることがあります。せっかくケアをしたのにと驚かれるかもしれませんが、経過のなかで見られることのある反応です。ご自身で潰さず、まずは当院までご連絡ください。

なぜ一時的に出ることがあるのか

施術のあとの数日から1週間ほどは、皮脂の出方が一時的に変わったり、新しいニキビが顔を出したりすることがあります。多くはその後落ち着いていきますが、出方や期間には個人差がございます。「これから悪くなる兆し」と決めつけず、まずは触らずに様子を見ていただくのが第一歩です。

自分で潰してはいけない理由

指や器具で潰すと、毛穴の壁が壊れて炎症が深いところまで広がります。そうなると、へこんだ跡や色素沈着といった、もとのお悩みよりも長く付き合うことになりかねません。どうしても中身を押し出す処置(圧出)が必要な場合は、清潔な環境で医療機関が行うほうが安全です。ニキビそのものの見分け方やケアは白ニキビの治し方でも詳しくご説明しています。

当院にご連絡いただく目安

  • 膿を伴うニキビが広い範囲に出てきたとき
  • 赤みや痛みが3日たっても強くなっていくとき
  • 強いかゆみや、水ぶくれのような症状が現れたとき
  • ご自身で判断に迷うとき — 早めのご連絡がいちばん安全です

お電話は +82-2-516-1175 です。日本語のスタッフが対応いたしますので、日本語のままお話しください。お写真をお持ちいただくか、オンラインでお送りいただければ、経過の判断がしやすくなります。

施術後1週間はほかのレーザー施術を控える理由

PDT 施術後1週間は、ほかのレーザー施術を受けないことをおすすめします。PDT施術後の注意点のなかでも、理由がいちばん伝わりにくい項目かもしれませんので、少し詳しくご説明します。

刺激と光反応が重なるとどうなるか

レーザーによる前処置は、薬剤の入り方を高めるとされています。裏を返せば、PDTの直後に別のレーザーを重ねると、刺激と光への反応という2つの負担が同時に加わるということです。赤みが長引いたり、色素沈着が出やすくなったりするのは、この重なりが背景にあります。

1週間という目安は、肌が落ち着くのを待つための時間です。「効果を早く出したいから続けて受けたい」というお気持ちはよく分かりますが、間隔をあけたほうが、結果的には近道になることが多いと感じています。

次の施術を計画するときの相談の目安

次の施術の時期は、皮むけや赤みの引き方を拝見したうえでご案内いたします。回数や費用についても、肌の状態とご希望をうかがってから診察のうえでご案内しますので、お気軽にご相談ください。ほかの施術の注意点は施術後の注意事項まとめからご確認いただけます。

よくあるご質問(PDT 施術後のケア)

PDT 施術後、洗顔やメイクはいつからできますか?

施術後から軽い洗顔とメイクが可能です。ぬるま湯でやさしく洗い、こすらないことだけ気をつけましょう。スクラブやピーリング製品は、皮むけが落ち着くまでお休みしてください。

なぜ施術後48時間は紫外線対策が必要なのですか?

光に反応する薬剤の影響が肌に残っているあいだは、紫外線に当たると赤みや色素沈着(光毒性反応)が起こりやすいためです。仕組みから導かれるケアであって、「念のため」のお願いではありません。

日焼け止めは何時間ごとに塗り直せばよいですか?

外出されるときは2〜3時間ごとの塗り直しをおすすめします。施術後1〜2日は、外出そのものを控えめにしていただくほうが安全です。帽子や日傘を併せてお使いになると、塗り直しの負担も軽くなります。

皮むけが出てきましたが、剥がしてもよいですか?

剥がさないでください。皮むけは肌が入れ替わる過程で、無理に剥がすと刺激や色素沈着の原因になります。保湿をこまめに行い、自然に落ちるのをお待ちいただくのがいちばんの近道です。

施術後にほかのレーザー施術はいつから受けられますか?

PDT 施術後1週間はほかのレーザー施術を控えることをおすすめします。刺激と光への反応が重なりやすいためで、次の施術の時期は診察のうえご案内いたします。

マイン美容外科・皮膚科のPDTカウンセリング

PDTは、施術そのものより「そのあとの48時間と1週間」で仕上がりが変わる施術です。ここまでご紹介したPDT施術後の注意点は、理由さえ分かっていればご自宅で十分に守っていただける内容ばかりです。経過に迷われたときは、ご自身で判断される前にご相談ください。

日本語スタッフ対応

マイン美容外科・皮膚科では、形成外科専門医である李聖郁(イ・ソンウク)院長が肌の状態を直接拝見し、いまの段階に合った進め方をご案内いたします。日本語スタッフが対応いたしますので、日本語のままご相談ください。ニキビ治療全体の組み立てについてはマインのニキビ治療のページをご覧ください。

お問い合わせ

📞 お電話でのご相談:+82-2-516-1175
💬 オンラインでの1:1カウンセリングのご予約も承っております。

執筆・監修:マイン美容外科・皮膚科 院長 李聖郁(イ・ソンウク/形成外科専門医)/最終更新日:2026年8月29日

※ 本コンテンツは情報提供のみを目的としており、医療上の診断や治療に代わるものではありません。施術結果には個人差があり、副作用が生じる可能性があります。詳しくは専門医にご相談ください。

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