n フェイスリフトに年齢制限はある?何歳まで可能か・70代の安全性 | マイン美容外科

フェイスリフトに年齢制限はある?何歳まで受けられるか・70代の安全性を専門医が解説

白い背景の前で微笑むショートボブの中年女性のポートレート(イメージモデル)

結論からお伝えすると、フェイスリフト(切開リフト)に法律や学会で決められた年齢制限はなく、受けられるかどうかを決める基準は「年齢」ではなく「たるみの程度」と「全身の健康状態」です。この記事では、フェイスリフト手術の年齢制限について「何歳まで受けられるか(上限)」と「若すぎることはないか(下限)」の2つに分けて、医学論文と形成外科の教科書の内容をもとに、韓国・ソウルのマイン美容外科・皮膚科がわかりやすく解説します。

フェイスリフトの年齢制限に関する基本的な考え方

フェイスリフトには、成人であれば「◯歳から」「◯歳まで」という一律の年齢制限はありません。手術を受ける方は40代から70代以上まで幅広く、同じ50代でも、たるみがほとんどない方もいれば、首やフェイスラインのたるみがはっきり出ている方もいます。そのため、カウンセリングでは実年齢よりも、いまのお顔と体の状態を見て判断します。

年齢よりも重要な健康状態

年齢の代わりに確認するのは、次のような条件です。以下にあてはまる方は、フェイスリフト手術に適しているといえます。

  • 全身の健康状態が良好な方(持病があっても、治療でコントロールできていれば検討できます)
  • 喫煙しない方、または手術前後に禁煙できる方
  • 手術の結果について現実的な期待を持っている方
  • 手術後の回復期間を確保できる方
  • ご自身の意思で手術を決めている方

年代別に多いお悩みと選択肢の早見表

年齢制限はありませんが、年代ごとに多いお悩みと、検討されやすい選択肢には傾向があります。目安として次の表にまとめました(実際の適応は診察で判断します)。

年代多いお悩み検討されやすい選択肢年齢に関する注意点
20代輪郭手術や急な減量のあとのたるみミニネックリフトなど部分的な手術加齢によるたるみは少なく、原因の見極めが大切
30代〜40代前半フェイスラインのもたつき、軽いほうれい線糸リフト・HIFU(ハイフ)、30代後半からはミニフェイスリフト体への負担が少ない方法から検討することが多い
40代半ば〜60代頬・フェイスライン・首のたるみフルフェイスリフト(SMAS法)フェイスリフトが最も多く検討される年代
60代以降深いたるみ、首のシワ、ボリュームの減少ディーププレーンフェイスリフト、ネックリフトの併用年齢そのものより、血圧・持病・服薬の確認が重要

それぞれの年代に合う術式の選び方はフェイスリフトの年齢は何歳から?最適なタイミングと年代別の選び方で、首のたるみが中心の方向けの手術はネックリフト・首のシワ手術の完全ガイドで詳しく解説しています。

また、年齢よりも「フェイスラインや首のたるみが目立ってきた」「ヒアルロン酸やHIFUで以前ほど変化を感じなくなった」といった変化が、検討を始めるひとつの目安になります。サインの見分け方はフェイスリフトの時期はいつ?5つのサインとセルフチェック法をご覧ください。

フェイスリフトは何歳まで?60代・70代以降の安全性

「年齢が高いと手術は危ないのでは」というご質問は、とても多くいただきます。この点については、年齢と合併症の関係を調べた研究がいくつか報告されています。

Martén(2011)の研究では、1人の形成外科医が行ったフェイスリフト216例を、65歳未満と65歳以上のグループに分けて比較しました。その結果、大きな合併症は65歳以上で2.9%、65歳未満で2.0%と、統計的な差は認められませんでした(Plast Reconstr Surg 2011;127:2455-63)。

同じ研究チームによるVishwanath(2026)の研究では、10年間の541例を年齢別に分析した結果、大きな合併症は全体で0.4%と少なく、75歳を超える方を含めても、年齢と合併症のあいだに関連は認められなかったと報告されています(Aesthet Surg J 2026)。

また、Rees(1994)の研究では、1,236例のフェイスリフトのうち、手術で血液を取り除く処置が必要になった血腫(皮膚の下に血液がたまる合併症)は1.86%でした。この研究でも、年齢そのものが血腫の起こりやすさを左右する要因ではなかったと報告されています(Plast Reconstr Surg 1994;93:1185-90)。

ただし、Martén(2011)とVishwanath(2026)の研究は、どちらも術前の診察や検査で慎重に選ばれた方を対象にしたものです。つまり、年齢だけで受けられないと決まるわけではなく、事前の健康チェックをきちんと通過することが前提になる、という意味です。

フェイスリフトの年齢制限や持病について、白衣の医師が高齢の女性から相談を受けている診察室のイメージ

60代・70代の方が手術前に確認すること

形成外科の代表的な教科書(Neligan『Plastic Surgery』第2巻 美容外科編)によると、フェイスリフトを希望する方の多くは中年以降のため、持病を抱えている可能性も高くなります。そのため、特に血圧・喫煙歴・出血しやすくなる薬やサプリメントの確認が重要とされています。同じ教科書では、コントロールされていない高血圧は手術を避けるべき条件(禁忌)である一方、治療で安定している高血圧は禁忌ではないと説明されています。マイン美容外科・皮膚科では、次の項目を順番に確認します。

  1. 血圧:教科書では、手術前に見過ごされた高血圧は術後の血腫につながりうるとされています。治療中の方は、普段の血圧の記録があると判断がスムーズです。
  2. 服用中の薬・サプリメント:血をサラサラにする薬(抗凝固薬・抗血小板薬)や一部のサプリメントは、主治医と相談のうえで休薬が必要な場合があります。
  3. 糖尿病などの持病:数値が安定しているかを確認します。傷の治り方にも関わります。
  4. 喫煙:喫煙は細い血管を縮め、傷の治りを遅らせます。手術の前後は禁煙が必要です。
  5. 回復期間のサポート:術後数日は、身の回りを手伝ってくれるご家族などがいると安心です。

手術前の準備について詳しくは、フェイスリフト手術前の準備事項もあわせてご覧ください。

高齢の方の回復期間と現実的な期待

年齢が上がると、腫れや内出血が引くまでに少し時間がかかる傾向があります。多くの場合、1〜2週間ほどで落ち着いていきますが、個人差があります。抜糸は1週間前後が目安です。

また、皮膚の弾力は年齢とともに低下するため、60代・70代の方が20代のお顔に戻るような変化は期待できません。フェイスリフトで目指すのは、引っ張りすぎない自然な仕上がりで、その方らしい表情を保ったまま、たるみによる疲れた印象を和らげることです。

60代以降では、SMAS(表情筋を包む筋膜の層)のさらに下の層から組織をまとめて引き上げるディーププレーン法が検討されることもあります。下の写真は、マイン美容外科・皮膚科でディーププレーンフェイスリフトを受けた患者様の手術前後の比較です(目元はぼかし処理をしています)。

マイン美容外科・皮膚科でディーププレーンフェイスリフトを受けた中高年女性の正面写真(左が手術前、右が手術後、目元はぼかし処理)

仕上がりには個人差があり、同じ手術でも結果は一人ひとり異なります。

フェイスリフトに下限はある?20代・30代の場合

フェイスリフトには下限の年齢制限もありませんが、加齢によるたるみが少ない若い年代では、切開をともなう手術が本当に必要かを慎重に見極めます。一般的には、フルフェイスリフトは40代半ば以降に検討されることが多く、それより若い方には、糸リフトやHIFU、切開範囲の小さいミニフェイスリフトなど負担の少ない方法が合う場合も少なくありません。

同じ教科書では、切開範囲の小さいリフト手術について、フェイスラインのたるみが出始めたばかりで首のたるみが少なく、ダウンタイムを短くしたい若い方に有効であると紹介されています。一方で、若い年齢で手術を受ける方が増えた結果、何年か後に2回目の手術(再手術)を希望する方も増えていると書かれています。若いうちに受ける場合は、将来のメンテナンスまで含めて計画することが大切です。

30代後半〜40代前半で検討されることが多いミニフェイスリフトの年齢の目安は、ミニフェイスリフトの年齢:何歳から受けるべき?で詳しく解説しています。

20代でフェイスリフトを検討するケース

20代で手術を検討される方は、加齢以外の原因でたるみが出ている場合がほとんどです。たとえば、エラや頬骨を小さくする輪郭手術のあとに、骨が小さくなった分の皮膚が余り、フェイスラインがたるんでしまうケースがあります。このような場合は、顔全体のフェイスリフトではなく、あご下からフェイスラインを部分的に引き上げる手術が検討されます(輪郭手術後のフェイスラインたるみを改善するミニネックリフト)。

2回目のフェイスリフトにも年齢制限はない

手術で引き上げたあとも加齢そのものは続くため、若いうちに1回目を受けた方が、何年か後に2回目のフェイスリフトを検討することは珍しくありません。先ほどのMartén(2011)の研究でも、65歳以上のグループでは41.2%の方が、すでにフェイスリフトを受けた経験がありました。2回目の手術にも年齢制限はなく、1回目と同じように健康状態と皮膚の状態を見て判断します。効果の持続や何回まで受けられるかについては、フェイスリフトの効果とは?で詳しく解説しています。

フェイスリフトの年齢制限に関するよくある質問

Q1. 70代・80代でもフェイスリフトは受けられますか?

はい、検討できます。年齢だけを理由にお断りすることはありません。75歳を超える方を含めて年齢と合併症に関連がなかったという研究もありますが、その前提は厳密な術前チェックです。血圧や持病、服薬の状況を確認したうえで、手術が可能かどうかを判断します。

Q2. 20代でもフェイスリフトを受けられますか?

受けることはできますが、20代で加齢によるたるみが強く出ることは多くありません。輪郭手術後のたるみなど原因がはっきりしている場合を除き、まずは負担の少ない方法で改善できないかを一緒に検討します。

Q3. 高血圧や糖尿病があっても手術できますか?

治療によって数値が安定していれば、手術を検討できる場合があります。かかりつけ医の診断内容や服薬リストをお持ちいただくと、判断がスムーズです。

Q4. 年齢以外の理由で、手術を見送ることはありますか?

あります。たとえば、血圧がコントロールされていない場合(教科書でも禁忌とされています)、血をサラサラにする薬を主治医の判断で休薬できない場合、手術前後の禁煙が難しい場合、糖尿病などの数値が安定していない場合です。このようなときは、まず主治医のもとでの治療を優先していただき、状態が安定してから改めて検討します。

Q5. 男性もフェイスリフトの年齢制限は同じですか?

男性にも年齢制限はありません。ただし、男性の顔の皮膚はひげの毛根に血液を送る細い血管が多く、女性に比べて血腫が起こりやすいと教科書でも指摘されています。そのため、血圧の管理がより重要になります。詳しくは男性のためのフェイスリフト手術ガイドをご覧ください。

年齢に合わせた治療計画には専門医選びが大切

同じ年齢でも、肌の状態やたるみ方は一人ひとり違います。年齢に合わせて適切な術式を選ぶためには、経験のある専門医に相談することが大切です。次のような医師を選ぶと安心です。

  • フェイスリフト手術の経験が豊富な医師
  • 年齢や健康状態に合わせて、手術以外の選択肢も含めて説明してくれる医師
  • 自身が手がけた症例の術前術後写真を提示できる医師
  • リスクやダウンタイムについても率直に説明してくれる医師

まとめ:フェイスリフトの年齢制限より「体と肌の状態」で判断を

フェイスリフトには、上限にも下限にも一律の年齢制限はありません。65歳以上や75歳を超える方でも、術前のチェックを受けたうえで、若い方と同じような安全性が報告されています。一方、20代・30代では、切開をともなう手術が本当に必要かを慎重に見極めることが大切です。

判断のポイントは、年齢そのものではなく、たるみの程度と全身の健康状態、そして手術に何を期待するかです。気になる方は、オンライン相談・LINE相談からお気軽にご相談ください。日本語スタッフが対応いたします。

▶ もっと詳しく:フェイスリフト(切開リフト)手術完全ガイド

監修:イ・ソンウク 代表院長(形成外科専門医)
マイン美容外科・皮膚科 代表院長。ソウル峨山病院 形成外科専門医、同 形成外科 外来教授(韓国での職名)、江陵峨山病院 形成外科 科長を経て現職。大韓形成外科学会・大韓美容形成外科学会・国際美容形成外科学会 正会員。
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最終更新日:2026年10月2日

※ 本コンテンツは情報提供のみを目的としており、医療上の診断や治療に代わるものではありません。施術結果には個人差があり、副作用が生じる可能性があります。詳しくは専門医にご相談ください。

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