n 女性化乳房 手術 傷跡の位置は?3つの手術法と目立たない4条件

女性化乳房 手術 傷跡の位置は?3つの手術法と目立たない4条件

女性化乳房 手術 傷跡の位置を解説するマイン美容外科のアイキャッチ画像

女性化乳房 手術 傷跡とは、脂肪吸引・乳腺切除・皮膚切除のうち実際に必要な段階によって、位置と長さが決まる切開の跡です。同じ女性化乳房でも、傷跡の形は人によってかなり違います。

女性化乳房を治したい気持ちはあっても、胸に傷跡が残るのが心配で、何年も手術をためらっている方は少なくありません。診察室でも「温泉やジム、プールで上半身を見せたときに分かってしまいませんか?」というご質問をほぼ毎回いただきます。

正直に申し上げると、切開をする手術である以上、傷跡を完全になくすことはできません。その代わり、傷跡がどこに、どのくらい、どんな条件で目立ちにくく残るのかは、手術の前にかなりの部分まで予測できます。

この記事では、その予測に必要な内容だけをまとめました。手術方法別の切開位置、傷跡が目立ちやすくなる条件、傷跡以外に知っておきたい合併症の順にご説明します。男性の胸の悩み全般が気になる方は、男性の乳首が大きい悩みの記事もあわせてご覧ください。

女性化乳房 手術 傷跡はなぜ人によって違う?—3つの段階で決まる

女性化乳房とは、男性の胸が女性の胸のようにふくらんだ状態をいいます。MedlinePlus(米国国立医学図書館)の解説でも、原因としてホルモンの変化や薬の影響など、さまざまなものが挙げられています。

原因がさまざまなぶん、胸の中を占めている組織も人によって異なります。そしてその違いが、そのまま傷跡の違いにつながります。

女性化乳房 手術 傷跡の範囲を左右する女性化乳房症のグレード分類図 — 乳頭・乳輪の位置とたるみの程度で1〜4に分けたマイン美容外科の図解

女性化乳房手術の基本3段階:脂肪吸引・乳腺切除・皮膚切除

形成外科の教科書は、女性化乳房の手術を脂肪吸引・乳腺切除・皮膚切除の3段階に分け、すべての患者様に3段階とも必要なわけではないと説明しています。

1段階目の脂肪吸引は、カニューレ(脂肪を吸い出す細い管)で胸の脂肪を減らす工程です。2段階目の乳腺切除は、乳輪の下にかたまった乳腺組織(乳汁をつくる腺の組織)を直接切り取る工程です。3段階目の皮膚切除は、伸びて余った皮膚を減らす工程です。

傷跡は、このうち何段階目まで進むかで変わります。

  • 脂肪吸引で終わる場合 — カニューレを入れた小さな穴の跡が残ります。
  • 乳腺切除を加える場合 — 乳輪の境目に短い線が加わります。
  • 皮膚切除まで行う場合 — 傷跡が乳輪のまわり、またはその外側まで広がります。

自分は脂肪型?乳腺型?—傷跡の範囲が分かれるポイント

胸全体がやわらかく大きくなっている場合は、脂肪が多い「脂肪型」に近いタイプです。反対に、乳輪のすぐ下に硬い円盤のようなかたまりが触れる場合は、乳腺組織が発達した「乳腺型」の可能性が高くなります。

教科書によると、乳腺の多い硬い組織や、小さくはっきりしたしこり、脂肪が少なく乳腺の多い体格(ボディビルダーなど)では、脂肪吸引だけでは効果が出にくく、切除が必要になりやすいとされています。つまり乳腺型に近いほど、乳輪の境目に切開線が加わる可能性が高くなります。

さらに、減量のあとに皮膚がたるんでいる場合は、皮膚の問題がもう一つ加わります。ただし、外から触っただけでは正確に見分けられないため、最終的な判断は診察で行います。

イ・ソンウク院長のKey Point:傷跡の大きさは、手術をどれだけ大きくするかではなく、胸の中に何があるかで決まります。

手術方法別の切開位置と傷跡の形

同じ「女性化乳房の手術」という名前でも、傷跡の位置は方法ごとに異なります。次の3つのケースに分けて見ていくと、ご自分の状況がどれに近いか、おおよそのイメージがつかめるはずです。

女性化乳房 手術 傷跡の位置を脂肪吸引の穴・乳輪下側の半円切開・乳輪まわりの切開で比較した概念図

脂肪吸引のみの場合 — 小さな穴の跡

教科書では、脂肪吸引を体への負担が少ない低侵襲(切る範囲が小さい)の方法とし、女性化乳房治療の第一選択として位置づけています。脂肪吸引が治療の中心になってから、術後の輪郭の凹凸や左右差が大きく減ったことも紹介されています。

胸の端までなめらかに整えやすいため、脂肪吸引だけで仕上がるケースも少なくありません。このとき残る傷跡は、カニューレを入れる小さな穴の跡程度で、大きさや数はカニューレの太さと吸引する範囲によって変わります。

乳腺切除を加える場合 — 乳輪下側の半円切開

脂肪吸引のあとも乳輪の下に硬い組織が残っている場合は、別に取り除く必要があります。こうした組織は、乳輪の下側の境目に沿って半円状に切開して切除します。乳輪のまわりから入って直接切り取るこの方法は、現在も女性化乳房手術の中心です。

切開線は、乳輪の濃い色と周囲の明るい肌の色が切り替わる境目に置くため、線が色の違いにまぎれるよう設計できます。傷跡の長さは乳輪の周囲の一部、主に下側の半円の範囲で決まります。

なお教科書では、切除する手術は脂肪吸引に比べて、目立つ傷跡や輪郭の凹凸が起こるリスクが相対的に高いとも説明されています。だからこそ「まず脂肪吸引で減らし、残った分だけ切除する」という順番が大切になります。

皮膚まで減らす場合 — 乳輪まわり、またはさらに長い傷跡

脂肪吸引には、皮膚が自然に縮むのを助ける働きもあります。そのため教科書では、皮膚切除は脂肪吸引を行っても皮膚が大きく余る重度の場合に限って行うとされています。

皮膚を減らす必要があるときは、一般的に乳輪のまわりをドーナツ状に一周切除する方法(乳輪周囲の同心円状の切除)がまず検討されます。この場合、手術の傷跡は乳輪の縁に沿って円形に残ります。たるみがさらに強い場合は、乳房の下のしわ(乳房下溝)の方向へ続く、より長い傷跡を受け入れる術式もあります。

乳輪の大きさそのものを小さくしたい場合は、判断の基準が少し異なります。この点は乳輪縮小術の記事で別にまとめています。

方法 切開位置 傷跡の形 該当するケース
脂肪吸引 カニューレを入れる位置 小さな穴の跡 脂肪が中心にふくらんだ胸
脂肪吸引+乳腺切除 乳輪下側の色の境目 乳輪の境目に沿った半円状の線 乳輪の下に硬い組織が触れる場合
皮膚切除を追加 乳輪の縁の全周 乳輪を囲む円形の線 皮膚のたるみがはっきりしている場合
重度のたるみに対応する術式 乳房下溝の方向まで より長い線状の傷跡 たるみが非常に強い場合

イ・ソンウク院長のKey Point:手術の段階が1つ増えるごとに、傷跡の位置は乳輪の境目から外側へ少しずつ広がります。

マイン美容外科は傷跡をどう設計するか

マイン美容外科では、「切開口をもう一つ増やさないこと」を傷跡設計の出発点にしています。1つの切開口から脂肪吸引と乳腺の除去をあわせて行えるよう、手順を組み立てているのはそのためです。

女性化乳房 手術 傷跡の位置がわかるマイン美容外科の手術の流れ — 乳輪ラインの微細切開・脂肪吸引・乳腺組織の除去・二重縫合のイラスト

乳輪ラインの微細切開で脂肪吸引と乳腺除去を同時に

マインの女性化乳房手術は、乳輪のラインに沿って小さく切開するところから始まります。胸全体に麻酔液を注入したあと、乳輪のまわりを除いた部分の脂肪を吸引し、胸の下の筋膜(筋肉を覆う薄い膜)からしっかり剥がして乳腺組織を取り除きます。先に脂肪吸引を十分に行っておくと、残った組織を切り取りやすくなるため、この順番を守っています。

マイン美容外科の女性化乳房手術は約1時間で、日帰りが可能です。日常生活への復帰は多くの場合1週間以内、術後の通院は通常2〜3回です(回復のペースには個人差がございます)。麻酔は局所麻酔と静脈鎮静を基本に、状態に合わせて検討します。乳腺疾患の診療経験がある医師とも連携しています。詳しい術式と流れはマイン美容外科の女性化乳房症手術のページでご覧いただけます。

皮膚の内側は糸・外側は医療用接着剤の二重縫合

切開部は、皮膚の内側を糸で一度縫い合わせ、外側を医療用接着剤(皮膚用の医療用のり)でもう一度閉じます。内側の縫合が傷口を開こうとする力を受け止めるため、表面の皮膚にかかる引っぱりが小さくなります。

目指しているのは傷跡を消すことではなく、女性化乳房 手術 傷跡を乳輪の境目になじませるように設計することです。

イ・ソンウク院長のKey Point:1つの切開口から脂肪吸引と乳腺除去をあわせて行うことが、追加の切開を減らす現実的な方法です。

女性化乳房の傷跡が目立ちやすくなる4つの条件

同じ位置を同じ方法で切開しても、傷跡がきれいになじむ方もいれば、線が比較的目立ちやすい方もいます。私の臨床経験では、その差はたいてい次の4つの条件で分かれます。

乳輪の色の境目がはっきりした場合とぼやけた場合で女性化乳房 手術 傷跡(切開線)の見え方を比べた概念図

乳輪と周囲の皮膚の色の境目がはっきりしているか

乳輪と周囲の皮膚の色の境目がはっきりしているほど、乳輪の境目の切開線は目立ちにくくなります。反対に境目がぼやけていると、線が目立ちやすくなることがあります。色が切り替わる部分が、線を隠すカーテンのような役割をしてくれるためです。乳輪の色が薄い方や境目がにじんだように見える方には、カウンセリングの段階でこの点を先にお伝えしています。

皮膚の弾力と余る皮膚の量

皮膚の弾力が落ちている、あるいは判断が微妙な場合は、最初の手術で余った皮膚までまとめて解決したほうがよいことがあります。傷跡を小さくしようと皮膚切除を避けた結果、残った皮膚が折れ重なったりたるんだりして、かえって傷跡より目立ってしまうことがあるからです。

また教科書では、脂肪吸引後に皮膚が縮む過程で、内側にできた瘢痕(はんこん:治る過程でできる硬い組織)によって皮膚が下の組織に貼りつきやすくなる場合があることも指摘されています。皮膚をどこまで残すかは、こうした点も含めて診察で判断します。

切除する組織の量と陥凹のリスク

乳輪の下の組織を取りすぎると、その部分がお皿のようにへこむ「陥凹変形」が起こることがあります。これは傷跡とは別の形の問題ですが、胸を見せたときに目立つという点では、傷跡と同じくらい気をつけたい部分です。そのため、乳輪のすぐ下の組織をどれだけ残すかが重要になります。

傷跡の体質(肥厚性瘢痕・ケロイドの既往)

以前にけがや手術をした部分が赤く盛り上がった経験がある方は、カウンセリングの際に必ずお知らせください。傷の範囲内で厚くなる肥厚性瘢痕と、もとの傷の範囲を越えて広がるケロイドは、体質の影響を大きく受けます。

また、乳輪のまわりを一周切開した傷跡は、時間とともに乳輪を広げて見せるように引っぱることがあります。主に女性の乳房縮小術で報告されている現象ですが、皮膚切除まで行う方は知っておいてよいポイントです。

イ・ソンウク院長のKey Point:傷跡を減らすことは縫合の技術だけでなく、ご自分に合った段階を選ぶ診断から始まります。

傷跡以外に知っておきたい合併症と回復

傷跡ばかり気にしていると、ほかの合併症を見落としがちです。どの手術にも合併症の可能性はありますので、前もって知ったうえで決めていただくのが大切です。

女性化乳房手術の合併症一覧

教科書の女性化乳房手術の合併症一覧には、広がった傷跡・肥厚性瘢痕・ケロイド・色素沈着という4つの悪い傷跡の形が含まれています。傷跡以外にまとめられている合併症を、やさしい言葉に置き換えると次のとおりです。

  • 出血・血腫 — 手術した部分の中に血がたまることです。片側だけ腫れや痛みが特に強いときに疑います。
  • 漿液腫(しょうえきしゅ) — 血液ではない透明な体液がたまることで、必要に応じて抜く処置をします。
  • 感染 — 傷が赤くなって熱っぽい場合は、すぐにご連絡ください。
  • 乳頭の陥没・引きつれ — 乳頭が内側に入り込んだり、まわりが引っぱられて見えたりする形の変化です。
  • 感覚の変化 — 乳頭やまわりの皮膚の感覚が鈍くなったり、敏感になったりすることがあります。
  • 皮膚の余り・左右差 — 残った皮膚が折れ重なったり、左右の形が違って見えたりする場合です。
  • 取りすぎ・取り残し — 組織を取りすぎた、または少なすぎた状態で、場合によっては再手術を検討します。
  • 再発 — 教科書の一覧には、ふくらみが再び目立ってくる可能性も挙げられています。

すべての手術には一定のリスクが伴います。気になる変化があれば、自己判断せずに手術を受けた病院へご相談ください。

傷跡ケアの時期は別記事で解説

切開した傷跡の赤みは、数か月かけて少しずつ薄くなっていくのが一般的な経過です。軟膏やレーザーをいつ始めるか、圧迫着や運動はいつから大丈夫かについては、女性化乳房症手術後の注意事項にまとめています。

イ・ソンウク院長のKey Point:合併症を前もって知っておくと、回復中に「これは正常なのかな」と不安になることがぐっと減ります。

イ・ソンウク院長がカウンセリングで最初に確認すること

診察室でいちばん多いご質問は「傷跡はどこに残りますか?」です。その質問にお答えするには、先に確認しておくべきことがあります。

女性化乳房 手術 傷跡の相談時に、マイン美容外科の医師が超音波装置で乳腺の発達と脂肪の分布を確認する診療場面

手術前:触れる組織・皮膚の弾力・傷跡体質を確認

  1. 乳輪の下に硬い組織が触れるか — 乳腺切除が必要かどうかを見分けます。
  2. 皮膚がどのくらいたるんでいるか — 皮膚切除まで行うか、脂肪吸引後の皮膚の縮みに期待するかを決めます。
  3. ケロイドや厚い傷跡の既往があるか — 傷跡ケアの計画を前もって立てる根拠になります。
  4. 今後、体重を大きく変える予定があるか — 大幅な減量を控えている場合は、手術の時期を一緒に相談します。

この4つが、切開の範囲を事実上決めます。私が傷跡の長さを前もって数字でお伝えしないのも、そのためです。胸の中の組織と皮膚の状態を直接確かめる前に、正直な答えは出せないからです。

手術後:傷跡を目立ちにくくする生活習慣

回復期は、傷が引っぱられないよう腕を大きく動かす動作に気をつけ、傷跡に直射日光が当たらないようにしましょう。喫煙は傷の回復を遅らせるため、手術の前後は禁煙をお願いしています。この基本を守るだけでも、傷跡の赤みが長引くケースは減ります。

イ・ソンウク院長のKey Point:傷跡が小さい手術よりも、必要な分だけ行う手術のほうが、結果的に傷跡の心配を減らします。

女性化乳房 手術 傷跡のよくある質問

女性化乳房の手術の傷跡はどこにできますか?

多くの場合、乳輪の下側の色の境目に沿ってできます。脂肪吸引だけで済む場合は、カニューレを入れた小さな穴の跡程度です。余った皮膚まで減らす必要があるときに限って、乳輪のまわり一周、またはそれより広い範囲に傷跡ができます。

脂肪吸引だけなら傷跡はもっと小さくなりますか?

切開自体は小さくなりますが、硬い乳腺組織が残れば、結局は乳腺切除が必要になることがあります。そのため手術前に、脂肪吸引のあと組織が残っていれば切除に移る可能性があることをご説明し、同意をいただいています。傷跡の大きさより、残る組織があるかどうかを先に確認することが大切です。

なぜ乳輪の下側の境目に沿って切開するのですか?

乳輪と皮膚の色が切り替わる境目に線を置いて、目立ちにくくするためです。同じ切開口から乳輪の下の乳腺組織を取り除けるという利点もあります。ただし、色の境目がぼやけている方は、線が比較的目立ちやすくなることがあります。

皮膚まで減らすと傷跡はどのくらい長くなりますか?

余っている皮膚の量によって傷跡の範囲が変わるため、一律の長さではお答えできません。多くは乳輪のまわりを一周する円形の傷跡になり、たるみが非常に強い場合は胸の下へ続く傷跡が必要になることがあります。正確な範囲は診察で決めます。

傷跡が厚くなったりケロイドになったりすることはありますか?

可能性はあります。教科書の合併症一覧にも、広がった傷跡・肥厚性瘢痕・ケロイド・色素沈着が含まれています。体質やこれまでの傷跡の経過によってリスクが異なりますので、カウンセリングの際に必ずお伝えください。ケアの時期は女性化乳房症手術後の注意事項をご参照ください。

まとめ・ご相談のご案内

まとめると、女性化乳房 手術 傷跡は、脂肪吸引・乳腺切除・皮膚切除のどこまで必要かによって位置と範囲が決まり、乳輪の色の境目・皮膚の弾力・切除する組織の量・傷跡の体質が目立ち方を左右します。傷跡をゼロにする方法はありませんが、必要な段階だけを正確に選べば、傷跡が残る場所を減らすことができます。

傷跡の範囲は胸の中の組織と皮膚の状態によって変わるため、マイン美容外科での対面カウンセリングで直接確認されることをおすすめします。日本語スタッフが対応いたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。

作成・監修:マイン美容外科・皮膚科 代表院長 イ・ソンウク(李聖郁)(形成外科専門医)
マイン美容外科・皮膚科|ソウル特別市江南区論峴路813|お問い合わせ +82-2-516-1175

※ 本コンテンツは情報提供のみを目的としており、医療上の診断や治療に代わるものではありません。施術結果には個人差があり、副作用が生じる可能性があります。詳しくは専門医にご相談ください。

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