乳房縮小術後の注意事項とは、乳房縮小術を受けた後の約3ヶ月間、傷跡・腫れ・ドレーン・サージブラ・寝る姿勢・運動などをどう管理すべきかをまとめた術後ケアの指針です。
このページは、マイン美容外科で乳房縮小術を受けた方に向けて、乳房縮小術後の注意事項を時期ごとに整理したものです。まずは主なスケジュールを確認し、詳しい内容は各項目をご覧ください。
術後スケジュールの早見表
- ドレーン:通常2〜3日後に除去
- 抜糸:7〜10日後
- サージブラ:術直後から1ヶ月間着用
- 日常生活:7〜10日ほどで可能
1. 手術後の姿勢
- 術後約1週間は、就寝時に上半身を高くした仰向けの姿勢でお休みになるとよいでしょう。腰がつらい場合は、そのまま真っすぐ就寝しても構いません。
- 手術後3か月までは、仰向けの姿勢でお休みください。特に約3週間は、横向きやうつ伏せでお休みになることはお控えください。
(うつ伏せになってお休みになるのは3か月以降から可能です。)
2. 食事
- 手術後の食事は6時間後に可能で、軽い流動食から始めてください。
3. むくみの管理
- 術後2〜3日間は徐々に腫れやあざが強くなり、その後2〜4週間かけてゆっくりと引いていきますが個人差がございます。
- 胸の腫れが腹部に広がり、腹部が一時的に張ることがございます。
4. 手術後の管理
- 手術直後から1ヶ月間はサージブラ(専用の圧迫ブラジャー)を着用します。選び方や着け方のポイントは「圧迫ブラの選び方と着用」で詳しくご紹介しています。
- 抜糸は通常7〜10日後に行います(患者様により差があります)。
- 抜糸後に貼る小さな白いテープは、切開部位が開かないようにするためのものです。無理に剥がさず、自然に剥がれるまでそのままにしてください。テープが剥がれた後は、3ヶ月間肌色の紙テープを貼ってください。
- 術後2〜3日間は痛みが最も強く、処方された鎮痛剤で和らげます。「T1(トリドール)」と書かれた錠剤は強い鎮痛剤で、めまいや吐き気を誘発することがあります。症状がひどい場合は、T1を除いて他の鎮痛剤(タイレノールなど)を服用してください。痛みがどのように和らいでいくかは「術後の痛みの経過」にまとめています。
- ドレーンを装着した場合は別途管理が必要です。下のQRコードを読み取り、管理方法をご確認ください。通常2〜3日後に除去します。

5. 切開部位
- 手術時の切開部位に使用された青色や黒色の糸(バイクリル、PDSなど)は、術後約1ヶ月頃から皮膚の表面近くに透けて見えたり、少し突出したりすることがあります。これは一時的な現象で、約3ヶ月以内に体内に自然吸収されます。露出した糸を自分で触ったり引っ張ったりすると、感染や炎症を招く恐れがあるため、絶対に触れずに必ず病院へご連絡ください。
6. シャワー・洗顔
- シャワーは抜糸の翌日から可能です。洗顔は制限ありません。
7. 運動
- 胸に負担がかかる大胸筋の運動(ゴルフ、水泳、胸筋トレーニングなど)は3ヶ月以降から可能です。
- 軽い散歩は術後2〜3日後から可能です。体を動かす範囲を少しずつ広げる目安は「段階別の運動再開」をご覧ください。
8. 薬の服用
- 退院時に処方された薬は、手術終了後の最初の食事の30分後に服用し、規則正しく服用してください。下痢やアレルギー症状が出た場合は、病院にご連絡ください。
- 手術後3週間は、出血の原因となるアスピリンやビタミンEの服用は控えてください。
9. 飲酒と喫煙
- 飲酒と喫煙は出血、傷の回復、感染に悪影響を及ぼすため、術後1ヶ月間は禁止します。
10. 経過
- 皮膚の突っ張りや感覚の鈍さは正常な回復過程であり、数ヶ月かけて徐々に回復します。詳しくは「乳頭・皮膚の感覚が戻る時期」で解説しています。
- 手術後のピリピリとした痛みやズキズキする痛みは、左右で差がある場合があり、1年ほど繰り返されることがあります。神経が回復する過程で生じる自然な現象ですので、ご安心ください。
- しばらくの間は日常生活に制限がありますが、通常7〜10日ほどで一般的な生活が可能になります。
- 術後、胸の部分から一時的に「ポコポコ」という音が鳴ることがありますが、自然な現象ですので驚かないでください。
11. 乳房縮小術の傷跡の経過とケア
乳房縮小術の傷跡は、肌質によって異なりますが6ヶ月〜1年ほど赤みが続くことがあり、通常1年ほど経つと大幅に改善されます。赤みが残っている間も、次のケアを続けることで傷跡を落ち着かせやすくなります。
- 傷跡用軟膏は術後3週間後から塗ってください(処方箋は不要で、薬局で購入できます)。例:コントラクトゥベックス、ダーマティックスなど
- 傷跡のレーザーは術後2ヶ月目から行います。
- 高周波ケアは計3回行います。術後7日目以降、ご希望の日時をご予約のうえご来院ください。
- 白いテープが自然に剥がれた後の肌色の紙テープ(3ヶ月間)については、「4. 手術後の管理」をご確認ください。
医学教科書(Neligan『Plastic Surgery』第5巻・乳房編)によると、短い傷跡(縦切開)の乳房縮小術で報告されている肥厚性瘢痕(盛り上がった傷跡)の頻度は0〜8.8%です。つまり、傷跡が赤く盛り上がったまま残るケースは多くありませんが、ゼロではないため、軟膏やテープによる早めのケアが大切です。
12. すぐ病院へ連絡すべき症状
回復の途中で次のような変化に気づいたら、次の診察日を待たずにすぐ病院へご連絡ください。
- 片側だけが急に大きく腫れる、または痛みがどんどん強くなる(血腫の可能性)
- 発熱がある、傷の周りの赤みや熱っぽさが広がる、膿が出る(感染の可能性)
- 乳頭や乳輪の色が暗い紫〜黒っぽく変わる(血流障害の可能性)
- 傷口が開いてきた
- 透けて見えていた糸が皮膚の外に出てきた(ご自身では触らずにご連絡ください)
同書では、縦切開の乳房縮小術の合併症率は報告により3〜25%と幅があり、浅い傷の開きは0〜14.3%、漿液腫(傷の下に液体がたまる状態)は0〜17%と報告されています。いずれも早めに気づいて受診すれば、多くは適切に対処できます。
形成外科の手術や傷あとに関する一般的な情報は、日本形成外科学会のウェブサイトでも公開されています。
乳房縮小術後の注意事項に関するよくある質問
乳房縮小術の傷跡はいつ目立たなくなりますか?
肌質によって異なりますが、6ヶ月〜1年ほど赤みが続くことがあり、通常1年ほどで大幅に改善されます。傷跡用軟膏は術後3週間後から、傷跡のレーザーは術後2ヶ月目から始められます。
ドレーンはいつ抜けますか?
通常は術後2〜3日後に除去します。それまでの管理方法は、「4. 手術後の管理」のQRコードからご確認いただけます。
シャワーはいつからできますか?
シャワーは抜糸の翌日から可能です。抜糸は通常7〜10日後に行います。洗顔には制限がありません。
横向き・うつ伏せで寝られるのはいつからですか?
術後約3週間は、横向きやうつ伏せで寝るのはお控えください。手術後3ヶ月までは仰向けが基本で、うつ伏せで寝られるのは3ヶ月以降です。
▶ もっと詳しく:豊胸手術後の注意事項
※ 手術が成功しても、術後の管理を怠ると問題が発生したり形が変わったりすることがあります。管理は手術と同じくらい重要ですので、ご協力をお願いいたします。
※ ご不明な点がございましたら、いつでもお気軽に病院までお問い合わせください。
※ 本コンテンツは情報提供のみを目的としており、医療上の診断や治療に代わるものではありません。施術結果には個人差があり、副作用が生じる可能性があります。詳しくは専門医にご相談ください。